フォーチュン・マッキ’s diary

幸せのために何ができるか

自分のデータ、勝手に使われていない?

自分の名前、住所、電話番号が勝手に知られていることがある。

よくありますよね。

同窓会、何気ないアンケート、名簿など。

実は医療の研究においても似たような場合が存在する。

観察研究という種類になりますが、通常の診療において得た診療データを研究に使われることがあります。

ある治療をした人がその後どのような症状、検査値、副作用等の経過を辿ったかを調べたりします。

勿論、誰の情報かを伏せた状態で情報の解析を行います。

また、各病院に倫理委員会を設けており、その委員会が同意方法も含めて研究が適正かを判断しております。

 

基本的には1人1人に同意を取ることが望ましいですが、研究に特段の理由があり、同意が困難な場合は、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することを提示して研究を行うことができます。この手法を「オプトアウト」と言います。


「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」という国が作成した指針より、社会的に重要性の高い研究に既存試料・情報を用いる場合及び試料を用いない場合について、一定の要件を満たした場合には適切な同意又はオプトアウトが許容されることとされています。

そして、オプトアウトが可能な機関として、大学、大学病院、民間病院などが含まれています。

医学の発展のために患者さんの情報というのを使わせていただき、将来の患者さんに生かしています。

どうしても自分のデータを使ってほしくない場合は主治医に確認してみてください。
もしくは医療機関で窓口がありますので、一度、色々とお聞きしてみてはと思います。