健康食品の調べ方
健康食品って、知ってますか。
実のところ、健康食品は、法律上の定義がありません。
すごく曖昧な言葉ですが、
世の中に浸透しているため、ずっと使われている言葉となっています。
ではどのような食品の種類があるでしょうか。
まず大きく、一般食品、健康食品に分かれている。
健康食品は、法的に
機能表示が認められるか、認められないか
で分けられます。
機能性表示が認められているのが保健機能食品です。
保健機能食品の種類は以下の3つです。
・特定保健用食品(トクホ)
・機能性表示食品
・栄養機能食品
聞いたことがあるかと思います。
これらは機能性表示が認められていますが、医薬品とは違うことはご認識ください。
とはいえ、やっぱり効果に期待したいと思います。
そこで、
「国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 健康食品情報研究室」のサイトを使ってみてください。
「健康食品」の安全性・有効性情報
例えば、アロエを調べてみましょう。
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<アロエの概要>
アロエは、アフリカや南米で広く栽培されている多年生多肉植物で、アロエベラ、キュラソーアロエ、ケープアロエなどがある。食用としては、アロエベラが主に利用される。
●有効性
俗に、「便通を改善する」「傷の治癒を促進する」「美肌効果がある」などと言われているが、アロエベラが糖尿病に対して、アロエラテックス (葉から得られる液汁を乾燥させたもの) が便秘に対して有効性が示唆されている。アロエ成分のアセマンナンは、HIV/AIDSに対して効果がないことが示唆されている。
●安全性
アロエゲルを短期間、適切に摂取する場合、安全性が示唆されている。アロエラテックスは、危険性が示唆されており、多量の摂取はおそらく危険である。妊娠中や授乳中は、アロエラテックスや葉抽出物中のアントラキノンにより流産や母乳に影響を及ぼす可能性があり、危険性が示唆されているため避ける。接触性皮膚炎や急性肝炎の被害も多数報告されているため注意が必要である。
●摂取してはいけない人 (禁忌)
アロエラテックス:胃腸炎患者、痔核患者
有効性 ヒトでの評価(例)
RCT
・健康な成人女性64名 (試験群32名、平均44.1±6.9歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、アロエベラゲルパウダー0.5 g (アロエステロール40 μg) 含有ヨーグルト飲料100 g/日を12週間摂取させたところ、内側前腕において肌指標 (経皮水分損失量、肌の潤い、肌疲労、総弾力性、正味の弾力性、生物学的弾力性) の改善、コラーゲンスコアの低下抑制が認められた。一方、肌指標 (超音波エコー) に影響は認められなかった (PMID:28088806) 。
危険情報 安全性
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中の摂取は、危険性が示唆されている。アロエラテックスや葉抽出物中のアントラキノンにより流産を誘発する可能性があるため、避ける (94) 。
・授乳中のアロエ製品の摂取は、危険性が示唆されている。アロエラテックスや葉抽出物中のアントラキノンが母乳に移行する可能性があるため、避ける (94) 。
医薬品等との相互作用
<理論的に考えられる相互作用>
・アロエベラと抗凝固薬、抗血小板薬、セボフルラン (麻酔薬) 、抗凝固作用のあるハーブやサプリメントとの併用は、出血のリスクを高める可能性がある 。
・アロエラテックスとワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4) との併用は、出血のリスクを高める可能性がある 。
・アロエゲルと糖尿病治療薬、血糖低下作用のあるハーブやサプリメントとの併用は、低血糖のリスクを高める可能性がある 。
・過剰量のアロエラテックスと強心配糖体を含むハーブや医薬品との併用は、毒性を増加させる可能性がある 。
・アロエラテックスと利尿薬、刺激性緩下剤やホーステイルやカンゾウ、緩下作用のあるハーブとの併用は、低カリウム血症を起こす可能性がある 。
・アロエラテックスと経口薬の併用は、吸収を減少させる可能性がある 。
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情報量が多いですが、とても材料が整ってますね。
自分や知り合いの健康食品について気になりましたら、ぜひこのサイトを活用ください。