漢方 外因の6つの邪気
漢方には、邪気という考えがあります。
邪気には、外因、内因、不内外因の3つがあります。
今回は、外因の風、寒、湿、暑、燥、火で考えてみます。
風は、風だけだと分かりづらいけれど、風邪(ふうじゃ)としたらなんとなく分かるかもしれないですね。
風邪(かぜ)です。
他にも、痛風、中風(脳卒中)など全身の痛み、しびれなども特徴ですね。
風のように走る症状が風邪ですね。
寒邪は、その名のとおり、寒いことで起こる症状です。
水が多い、または血が少ないとイメージしてもらうと分かりやすいです。
というのは、水って冷やす性質があり、血は温める性質があるからです。
湿邪はどうでしょう。
湿気が多いとだるかったり、苦しかったり、吐き気も出たりと、水に関わる部分で異常が出てしまいます。これが雨時のだるさですね。
日本の環境特有の症状だといえます。
暑邪は、その名のとおり、暑さです。
暑いと汗や尿、排便等で体からの水が無くなる、あるいは水分代謝ができなかったりします。体が弱り、食欲不振にもなりますね。
冷えた水を飲みたがりますが、冷えたものは消化器機能を低下させてしまいます。
燥邪は、乾燥ですね。
口渇や咳、のどの痛み、便秘など水分がない状態です。
火邪は、熱ですね。
熱邪という言葉もありますが、火邪はさらに強いものを意味します。
こういった自然界には私達の体を侵す要因は多く、菌だけでなく、様々な要因がありますね。
ただ逆に言うとこれらを気を付ければよいということにもなります。
西洋医学ですべてを網羅することは難しいので、是非、漢方を利用してみてはと思います。