ヤクザじゃないよ薬剤師
「薬剤師です。」
「えっ、ヤクザの医師?」
と、よく冗談で言われるけれど、意外に的を得てますね。
よくよく考えてみてほしいと思います。
薬は、どこで誰が渡すかがとても重要な物です。
ロキソプロフェンというピンク色の解熱鎮痛剤があるのですが、薬局や病院という場所で、薬剤師、医師、看護師などの医療従事者が渡すのが通常です。
特に疑うことなく説明に耳を傾け説明通りに薬を飲むでしょう。
しかし、もし人目のない路地裏で、恐い顔をしたサングラスをかけた男の人がピンク色の錠剤を渡して来たら信用できますか?
そのロキソプロフェンを、本当にロキソプロフェンと信じていただいて飲んでいただくために、法的に薬剤師が存在しています。
そして、薬を信頼する上で、情報が何より大事です。
1つの錠剤について、その中にロキソプロフェンが入っているという情報はどう信頼されているでしょうか?
製造、販売に関しては製薬企業、製造工場に委ねられており、処方や調剤は医療者に委ねられます。
もちろん、薬機法、医療法、薬剤師法などの法律が整備され、添付文書、インタビューフォームなどの情報はございますが、これらの複雑で膨大な情報をかみ砕いて医療を提供するのが薬剤師の役割です。
なかなか、見えない薬剤師ですが、どうか信頼していただき、活用していただければと思います。